台風16号が急発達しているということで、予想進路など最新情報をまとめてみました。
台風16号が急成長で猛烈な勢力になる可能性が浮上
台風16号が急発達しているとの詳細がこちらの記事に掲載されていました。
9月25日(土)15時現在、強い勢力の台風16号(ミンドゥル)はフィリピンの東の海上を西北西に進んでいます。
報道によると、9月25日(土)の12時の段階で中心気圧980hpaだった台風16号は15時には960hpaと急激に下がり、勢力を増しているとのこと。気圧が下がれれば台風が発達していることを示しますが、わずか3時間のうちに20hpaも下がってしまった模様です。
当初の予想進路も変わっていうようなので、米軍やヨーロッパの情報と併せてお伝えします。
台風16号予想進路・気象庁版
まずは、なじみ深い日本の気象庁が発表している台風16号の予想進路です。
画像引用元:気象庁
2021年9月25日(土)の15:45に発表された情報によりますと、フィリピンの東に位置し、冒頭の掲載記事と同じく中心気圧は960hpaで、中心付近の最大風速は40m/s、最大瞬間風速が60m/sとのことです。
台風16号予想進路・米軍版
つづいて、米軍発表の台風16号の予想進路です。
天気図をみると、大方前項の気象庁と予想と近いことがわかります。
参考までに上図のアクセス方法をご紹介しておきます。(画像引用元リンクからもアクセス可能)
米軍の台風情報はこちらのリンクよりアクセスできます。
アクセスすると以下のように表示されます。
右側の黄色の□で囲ってある表記が台風16号の意味を示していて、その下の黄色い楕円内の表記から台風16号の予想進路が表示されます。
ちなみに、米軍の台風予想図の見方ですが、一番外枠の赤い点線部分が風速18m/s以上の強風になるかもしれないエリアを示しています。
なお、米軍の台風様相は、軍事用のため、船舶の航海の影響を考えて最大風速を重視した作りになっているのが特徴的です。
また、時間の表記は協定世界時(UTC)になっているため、米軍の天気図に表記されている時間に9時間プラスすることで日本時間に換算できます。
こちらに掲載した台風予想図でいえば、最新の時刻が「30/06Z」と表記されていることがお分かりいただけるかと思いますが、これは9月30日の6:00協定世界時で示しているので、日本時間は9時間後の9月30日の15:00となります。
台風16号予想進路・ヨーロッパ版
次にヨーロッパの台風16号の予想進路についてです。
ヨーロッパ版は、欧州中期予報センター(ECMWF)といい、世界各地の気象情報を網羅している特徴があります。
そして、ここまでご紹介した日本の気象庁や米軍の予想が5日間なのに対してECMWFは、倍の10日間です。
では、ECMWFの台風16号進路予想図を見てみましょう。
9月25日(土)
画像引用元:GPV Weather
9月30日(木)
画像引用元:GPV Weather
関東から九州まで広い範囲の沿岸部を中心に台風の影響がありそうな予想になっています。
10月1日(金)
画像引用元:GPV Weather
関東を中心に日本列島に接近していることが分かります。進路図では上陸していませんが、暴風域に入っているエリアは警戒が必要になりそうな予想になっています。
10月2日(土)
画像引用元:GPV Weather
東北から北海道南・東の沿岸を中心に影響が出そうな進路図になっていますが、中心気圧が990hpaまで高くなる予想となっています。温帯低気圧に変わる前兆でしょうか。
10月3日(日)
画像引用元:GPV Weather
オホーツク海あたりまで移動している予想になっています。
ここまで見ると、10日間の予想なので、気象庁や米軍の進路図に比べると細かくて分かりやすいと思われるかもしれませんが、長期予想のため、精度はやや落ちる印象です。
天気予報を見てみても、台風の進路図がころころ変わっているのはよくあることなので、ECMWFの場合、それ以上に予想と実際の進路が変わって来ることも十分考えられます。
正確な位置情報や進路予想を把握するには、やはり細目にチェックすることが一番です。
とにかく、近年、台風による災害被害も多発していることから用心に越したことはないですね。
台風16号の名前
台風といえば、号数で数えられるのとは別に名前が付けられることでも知られています。
今回の台風16号には、北朝鮮が命名国になり「ミンドゥル」と名付けられました。
意味は朝鮮語で「たんぽぽ」です。
随分と可愛らしい名前ですが、勢力を増して日本近づいているという事なので油断はできません。大きな被害にならないことを祈るばかりです・・・。
台風16号に対する世間の反応
最後に日本に接近中の台風16号に対する世間の反応として、インターネット上の声をご紹介します。
前日の予報と比べるとだいぶ東よりになったね。勢力が近いという事だけど、進路図を見る限り本州へ大きな被害はなさそうな気がする。
台風が日本の東を北上するということは、秋の深まりを示しているので、台風16号で今年は、もう発生しないことを祈ります。
このように、台風16号の進路予想が当初よりも東よりになったことで、本州への影響も少なさそうとのコメントも多く見受けられました。
しかし、先ほども述べたとおり油断は大敵です。この予想も変化することもあり得ますので、用心に越したことはありません。
まとめ:台風16号予想進路を米軍やヨーロッパの情報からご紹介
いかがだったでしょうか?
ここまで、気象庁、米軍、ヨーロッパの台風の予想進路図をもとに日本への考えられる影響をご紹介してきました。
何事もなく過ぎ去って呉れることを祈るばかりですが、もしものことも頭に入れて備えておきたいものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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